需要が右肩上がりの介護業界では、深刻な人材不足が続いており、介護職員が確保できないと閉鎖してしまうところもあります。
その理由には、ハードワークに対して賃金が安かったり、残業が多く、休みが少ないなど、介護職の厳しい労働環境が挙げられます。
また、介護職として働いている方の多くが女性であり、結婚や出産などの理由から、離職に至ってしまうケースも少なくないそうです。
ですから、国や介護業界全体で、この問題に向き合わなければ、人材不足の現状は解消されないでしょう。
それから、働く側も仕事選びには慎重になることをおすすめします。
介護施設の中には、重度の要介護認定を受けた利用者が多い入所施設もあれば、自立した生活が送れる方が入所するサービス付き高齢者向け住宅などがあります。
これらは同じ入所型の介護施設ですが、そこで働く介護職の仕事における負担には大きな差があります。
また、入所型以外にも、利用者が日中のみ通ってくるデイサービスや、指定された訪問先で介護サービスを提供する訪問介護施設などもあります。
こちらは、基本的に夜勤はなく、日勤帯で働くことができるので、生活のリズムを崩すことなく仕事ができるのが特徴です。
したがって、入所型の施設よもワークライフバランスは取りやすいでしょう。
ですから、自分のスキルと、無理なく働ける環境がどんなところかをよくリサーチして、職場を選ぶようにすると、仕事に対する不満はいくらか解消できるかもしれません。
ネット上には、上記のような介護施設の特徴を紹介したHPがありますし、介護職を希望する人を対象にした職場見学会も各所で開催されているので、介護の仕事をするときには入念な調査を行うようにしましょう。